エイズは治る?最新治療を徹底解明

2019年11月20日

HIVに感染しても、その後エイズになっても、治るということはありません。
しかし、以前に比べて予後は格段に良くなっています。
昔はHIVに感染したら、十数年後には必ず死ぬものとなっていましたが、現在はHIVに感染した直後にすぐ治療を開始すれば、普通に暮らして天寿をまっとうできるようになっています。
体内に入ったウイルスを根絶することは現段階ではできませんから、治るということにはなりませんが、エイズ発症を食い止めることなら十分に可能です。

ただしそれは、早期に治療を開始して、抗HIV薬を生涯飲み続けた場合の話です。
抗HIV薬は、ウイルスが体内で免疫力を奪っていくのを阻止します。
免疫力が極限まで落ちた状態がエイズですから、免疫力を保ち続けている限り、エイズを発症することはありません。

エイズを発症したのちも、治るということはありませんが、必ずしもすぐ命を失うということはなくなっています。
もちろんエイズにならず、HIV感染症のままでいたほうが長くは生きられますが、適切な最新治療を受けていれば、エイズになったあとに40年生存することも可能になっています。
エイズになってから治療を開始した場合の余命は、10年から40年です。
以前に比べて、余命は飛躍的に延びたと言えます。
これも治療技術の進歩によるものです。

HIV感染者がエイズを発症したかどうかは、厚生労働省が定めるエイズ発症の基準となる23種のエイズ指標疾患にあてはまるかどうかで判断されます。
23種のエイズ指標疾患の中には、カポジ肉腫や食道や気管・気管支および肺のカンジダ症などがあります。
その後40年生存できる場合があるとしても、健康状態がかなり悪化していますから、普通に日常生活を送ることは容易ではありません。
HIV感染症にとどめておける方法はとうに確立していますから、エイズになるほどに免疫力が低下する前の、早い段階で治療を開始することが大事です。

HIVの治療方法は?薬の効果と副作用

HIVの治療方法は、抗HIV薬の生涯にわたる服用となります。
現在の標準的な治療法は、抗HIV薬を3剤以上併用した多剤併用療法となります。
この治療を続けていれば、血中のHIVの量を抑え続けることができます。
HIVは体内で増殖しては免疫細胞にとりつき、破壊し続けます。
しかしHIVの増殖を妨ぐことができれば、破壊される免疫細胞の数はわずかで済みます。
免疫細胞も増殖しますから、HIVに感染しても免疫細胞の数を減らさずに保つことが可能となるわけです。

免疫機能が正常に保てれば、エイズになることはありません。
多剤併用療法では、1日に1回服用するだけで済みます。
ただHIVの増殖は阻止できても、根絶することはできないため、服用を止めると、ウイルスの増殖が始まります。
そのため生涯にわたって忘れずに抗HIV薬を飲みみ続ける必要があります。
ウイルスの毒性は30年前よりもむしろ強まっていますから、抗HIV薬はHIV感染者にとって、命綱となります。

多剤併用療法の副作用としては、老化が早まりがちとなることが挙げられます。
薬には副作用がつきものです。
HIVへの感染自体せずに済むなら、それに越したことはありません。
HIVは感染力が弱いウイルスであり、感染経路も限られていますから、感染しない対策をするのが大事です。

現在は、HIV感染に気づかないままエイズを発症する例が増えています。
エイズを発症したあとも、合併症への治療をしたのちに、抗HIV薬の服用で免疫力を回復させる治療がおこなわれます。
エイズになった時点で、HIVの数は相当なものとなっていますが、抗HIV薬で増殖を抑えなければ、悪化していく一方ですから、薬の服用は不可欠です。

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