ヘルペスより感染者数の多い性病クラミジア感染症

2019年08月30日
心配している男性

性器クラミジア感染症は他の性感染症、例えば性器ヘルペス感染症や、性器淋菌感染症、HIVなどと比べると、日本だけでなく世界中で見ても感染者数が一番多いと言われている疾患です。

この病気は原因となる細菌の一種のクラミジア・トラコマチスが粘膜に感染して起こります。
感染する場所としては性器は勿論、膀胱や尿道などの泌尿器や、咽頭や肛門もターゲットになります。
最近はオーラルセックスでの感染例が増えてきているとの報告があります。

ヘルペスの潜伏期間は早ければ二日ほどですが、クラミジアは一週間ほどから遅ければ一か月と長く、知らず知らずのうちに他の人に移してしまうことも感染者数が増えている要因の一つです。
またヘルペスが痛みを伴って気付かれやすいのに対して、クラミジアの症状はおりものの変化や膀胱炎などが多く、感染の自覚を持ちにくいことも挙げられます。

しかしながら気付かないうちに炎症は広がっており、女性であれば不妊の原因となるなど、影響は決して小さくはありません。
また進行すれば肝臓などの骨盤内臓器へ炎症が波及して膿むこともあれば、腹膜炎など命に関わる症状も引き起こします。
そうなると内服だけで完治することは難しく、入院して点滴治療を余儀なくされてしまいます。

感染者が多いために自らに降りかかってくる危険性が高い分、より注意しておかなければならない病気と言えるでしょう。

感染を予防するためには、まずコンドームを使用することが大切です。
コンドームは正しく使用しなければ使っている意味をなしませんので、使用方法をよく読んで利用します。
先に述べたように、クラミジアは咽頭にも感染しますので、オーラルセックスだからと安心することはできません。

安易な性交渉を避けることもとても重要です。
クラミジアはキス程度では感染しないと言われています。
性交渉を行う際は性病のリスクが付きまとうということを忘れずに、感染から自分を守る必要があります。

クラミジア治療には抗生物質のジスロマックを

クラミジア感染症を発症してしまった場合は、自然治癒は期待できません。
そんな時はクラミジアに効果を持つ抗生物質を使用する必要があります。
基本的によほど重症でない限りは内服にて治療は行われます。

使用される抗生物質は、マクロライド系抗生物質のひとつのジスロマックが有名です。
ジスロマックの成分名をアジスロマイシンと言い、名前が違う商品があっても同じものを指しています。
これは細菌の増殖を抑えることで治療効果を発揮するタイプの薬剤で、クラミジアの治療を行う際によく選択されるポピュラーなものです。

性器クラミジア感染症だけでなく、咽頭への感染にも効果を期待できます。

同じく性病である淋菌感染症にも使える薬ですが、ヘルペスの場合は原因がウイルスですので残念ながら効きません。
抗菌効果の範囲内である細菌感染であれば薬効を持ち、クラミジア以外でも肺炎など様々な疾患に広く使用されています。

しかしながら日本では最近、抗生剤が効きにくいクラミジア感染症が増えてきています。
これは完治していないのに途中で薬を飲むのをやめてしまうことが原因で、クラミジア・トラコマチスがアジスロマイシンへの耐性を獲得してしまったためです。

中途半端な治療を行って、その後の治療を難しくすることは避けなければなりません。
よって一度、ジスロマックをはじめとした抗生剤での加療を始めたならば、最後までやり切る必要があります。

日本では感染者数がとても多い性病である性器クラミジア感染症は、注意をしていてもうっかり感染してしまう可能性のある疾患です。
もしも感染してしまった時には、重篤な症状まで進行させないために、速やかに治療へと踏み切ることが大切です。

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